森林の工房の日記

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市内の保護樹木の黒松のトップカット

去年の台風の被害はすごいものでした。

今回、台風の季節が来る前にということで

とても暑かったのですが頑張ってきました。

今回は中央の2本です。

右側に見えるのは前に作業してトップカットしたものです。


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真下に家に引き込む電話線、電線、インターネット回線などたくさんの線があり、慎重に計画を立てて作業を進めました。


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中央の2本です。

こちらから見てもおびただしい電線類が見えると思います。


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近くに電柱が建てられていて作業がしにくかったです。

右の1本と右から3番目です。

 

まずは1本目に低いほうの松から取り掛かりました。
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枯れない程度の高さまで切り詰めました。

中が腐食していてスポンジ状になっていました。

これ以上は枝葉が少なくなるため、切り詰められないので経過観察ということにしました。

 

 

2本目に取り掛かりました。
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登って周囲の確認です。


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景色はとてもよかったです。

 

そこから見上げるとあと6,7mくらいでした。そのため

あと3mくらい登ってブロックをつけて枝葉、幹を降ろすつもりでした。

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しかしよく観察してみると真ん中に変なふくらみが見えます。

近づいて観察することにしました。

 

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円筒状になっている幹の途中で異様な形に膨らんでいるのがわかります。

 

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隙間の中から土のようなものが見えました。

以前に台風で倒木があったものの幹に同じ状態のを見ました。

中が土のようになっていて空洞化している可能性が大きいです。

本来ならばこのコブ状の上にブロックをつけて降ろすつもりでした。

 

グランドワーカーと十分に討議をしてコブの下にブロックをつけることにしました。

なぜならコブ状のところに断幹の重量、衝撃荷重に耐えられると思わなかったからです。

下の電線までの距離、制動距離など話し合いました。
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切断面です。やはり空洞化していました。

これはコブの下の部分です。切った時の動きを確実にするために、コブのところでは切りたくなかったからです。

 

下でグランドさんにタグラインで電線に当たらないようにコントロールしてもらいながら降ろして隣の駐車場に降ろしています。

途中、電線の間に入りそうになったので持ち上げてもらって再度タグラインでコントロールしてもらいました。
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ということを繰り返して作業が終わりました。

作業終了後1
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作業終了後2

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作業終了後3
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今回の作業でも近隣のお宅に協力をいただいて作業しました。
これも施主様に手配していただきました。

近隣の住民の協力があって無事に作業が完了しました。

また、作業を支えてくださった方のおかげでもあります。

これも感謝の気持ちしかありません。

ありがとうございました。

 

これでこの一帯の黒松11本のトップカット作業で

今年下げられる分は作業が終わりました。

今後来年以降松が落ち着いてからの作業になりそうです。

 

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